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 img1 シャンプーとリンス


ワンコの肌は非常にデリケートです。洗い方などを誤ると皮膚・被毛のトラブルを招く可能性があります。
また、各トラブル対応と謳われているシャンプー・リンスも使い方を誤るとトラブルが悪化する可能性があります。

頻度

健康な皮膚・被毛のワンコならシャンプー・リンスは月に1回を目安とします。
個体差により汚れ具合は異なりますが、洗い過ぎると、被毛や皮膚の油分を減少させ皮膚・被毛のトラブルを招く原因となりますのでご注意ください。
また、堅く絞ったオシボリなどで拭いてあげるだけでも随分と汚れが落とせます。シャンプーの回数を少なくすることができます。

※生後3ヶ月未満のワンコや妊娠中のワンコ、病後のワンコなど、抵抗力が弱っている時のシャンプーは控えた方が良いでしょう。また、寒い時期のシャンプーはワンコが風邪を引く可能性があるので注意しましょう。


水温

わんこの体温と同じ37〜39℃です。
これよりも高くても低くてもワンコに悪影響を与えてしまいます。


◆ 手順

 1.予めブラッシングし、浮き毛や毛玉を取り除きます。
 2.顔から遠い部分より順にお湯をかけていきます。
   しっかり皮膚までお湯を浸透させましょう。
 3.必要ならば肛門嚢を絞ります。
 4.ワンコ専用のシャンプーをよく泡立て、全身に染み込むように指の腹で揉むように洗います。
   ゴムのブラシを使うと便利です。
 5.シャンプーをよく洗い流しましょう。
   シャンプーが残っていると皮膚・被毛のトラブルを招く原因となります。
 6.ワンコ専用のリンスを使用します。
   リンスはシャンプー後のpHを中和する働きがあります。指定されたリンスを必ず使用しましょう。
   ※リンス不要のシャンプーも有ります。
 7.リンスをよく洗い流しましょう。
   リンスが残っていると皮膚・被毛のトラブルを招く原因となります。
 8.乾いたタオルやドライヤーでしっかり乾かします。
   地肌と毛の根元をしっかりと拭くことがポイントです。


シャンプー・リンス選び

シャンプー・リンスは多種多様な種類がありますが、以下はpHに注目した記述内容になっています。

pHとは:
水溶液中の水素イオンの濃度を表す単位です。pH7は中性、7より低い方を酸性、7より高い方をアルカリ性と呼びます。

← 酸性
アルカリ性 →
pH: 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14

       
犬の皮膚のpHは6.2〜9.2
       
人の皮膚のpHは5.5〜6.5

最近CMなどで「弱酸性の石鹸類がお肌にやさしい」と言われているのは人の皮膚が弱酸性だからです。
ワンコの皮膚は人と比べpHがややアルカリ性に傾いています。

pHとシャンプー・リンス:
シャンプー・リンス終了後に皮膚・被毛のpHが同じ数値になることがダメージが少ないと言えるでしょう。
単純に考えると仕上がり後のpHが中性から弱アルカリ性となるシャンプー・リンスを選べばトラブルの発生が少なくなるはずです。
また、リンス使用の指定があるシャンプーは専用のリンスをご使用ください。pHや洗剤成分などを中和させる目的の場合があります。

※仕上がりが弱酸性の物であっても予めトラブル回避の(成分などの)考慮がされているものであれば問題は無いと思います。また、健康な皮膚であれば元のpHに戻る力があります。

トラブル原因とシャンプー・リンス:
   
健康な皮膚・被毛のワンコ
わんこ専用のシャンプー・リンスを使用し、洗剤成分などをよく洗い流せばトラブルが発生することは少ないはずです。
勿論シャンプー・リンスの頻度は月に1回が目安です。


皮膚・被毛にトラブルが有るワンコでトラブル原因が不明の場合
皮膚トラブルの原因は、「寄生虫・細菌感染・アレルギー・ホルモンの異常・ビタミン不足・体調の変化・自分で傷つける・誤ったシャンプー・ストレス・環境・・・」などがあります。
トラブル原因不明の状態で防菌など効果があるシャンプー・リンスを安易に使用すると、成分によっては悪化する可能性があります。
また、皮膚・被毛には善玉の細菌と悪玉の細菌が存在しています。シャンプー・リンスによって善玉細菌が洗浄されてしまうとバランスが崩れてトラブルを招く可能性があります。

wan-1のお薦め

石鹸ベースのシンプルなシャンプーを使用しましょう。
また、仕上がり後のpHが中性から弱アルカリ性となるシャンプー・リンスを選ばれた方が安心です。リンス使用が指定されている場合は、必ず指定されたリンスを使用しましょう。
仕上がり後のpHや成分などが心配な場合、シャンプー・リンスをなるべく薄めて使用しましょう。その場合シャンプーとリンスは同じ割合で薄めましょう。
しっかり洗い流した後は、地肌と毛の根元をしっかり乾かしてください。

シャンプー・リンスを我慢し、フードやサプリメント等によって根本的に皮膚・被毛を改善する方法もあります。


皮膚・被毛にトラブルが有るワンコでトラブル原因が分かっている場合
トラブル原因に対応した適切なシャンプー・リンスを使用しましょう。
説明書に書かれた内容に従って使用します。改善されない場合は速やかに信頼できる獣医さんに相談された方が良いでしょう。







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